TECHNICAL技 術

キャスターの選定

カタログの許容荷重は、平坦な床上を最適な環境下で使用した場合の限度荷重を表示しています。
通常使用時は複数のキャスターが均等に負荷を受けるわけではありません。
4ヶ取付けてあっても実際には3ヶで負荷を受けることもあります。従いまして、通常使用時の適正な積載荷重は、カタログの許容荷重の80%が一般的です。

【例】許容荷重40kgf(392N)のキャスターを4ヶ使用する場合の適正な積載荷重の計算式
  40kgf×0.8×4ヶ=128kgf(392N×0.8×4ヶ=1254N)

キャスターの取付け

取付け部の寸法に適合した製品を使用してください。ボルトやネジ等に緩みやガタつきが生じないように正しく取付けて下さい。
特にボルトタイプのキャスターは、適切な工具を用い、適正なトルクで取付けて下さい。過度の締付けは破断の原因となります。

【参考値】 M12の場合 21~42N・m(214~428kgf・cm)
M10の場合 13~24N・m(132~244kgf・cm)
M8の場合 7~12N・m (71~122kgf・cm)
M6の場合 3~5N・m (30~51kgf・cm)

キャスターの主軸が取付面に対して垂直になるように取付けて下さい。
旋回ストッパー付のキャスターをLOCK状態でキャスターごと締付けることは避けて下さい。破損や変形の原因となります。

キャスターの使用

適正な積載荷重より大きな負荷が掛からないように使用して下さい。 平坦な床面で使用し、走行速度は2km/h以下を守って下さい。また連続走行は発熱による故障の原因となりますので避けて下さい。
凹凸のある環境での走行や衝撃の加わる使用は避けて下さい。設置時の落下等にもご注意下さい。
ストッパーを掛けたまま無理に動かさないで下さい。傾斜面に放置することも避けて下さい。
高温・低温・多湿な環境、および酸・アルカリ・油・薬品などの影響を受ける特別な環境での使用は製品を劣化させる恐れがありますので避けて下さい。
製品の改造、組み換え、塗装についは責任を負いかねますので、ご了承下さい。

点検・メンテナンス

事故を防止し、長期にご使用いただくため、定期的に点検とメンテナンスを行なって下さい。
取付け部のボルトやネジ等に緩みやガタつきが無いか確認し、必要に応じて締付けして下さい。
キャスターに破損・亀裂・変形・磨耗等がある場合は使用をやめ、新しいものに交換して下さい。
旋回部や車輪部に異物が巻き込まれた場合には直ちに除去して下さい。旋回不良や回転不良を招く恐れがありますし、破損の原因になります。

※不明な点はお問い合わせのうえ、ご使用下さい。

当社の主な製品のネジ規格

寸法公差

特定有害物質への対応

RoHS指令に基づき「禁止特定有害物質の使用を制限した製品」です。

RoHS(ローズ)指令とは、コンピュータや通信機器、家電製品などで、有害な化学物質の使用を禁止する指令。 地球環境破壊や人の健康に害を及ぼす危険を最小化することを目的とし、2006年7月からEU加盟国(2018年時点では28カ国)で施行されました。弊社では、このRoHS指令に対しての対応を進めております。

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